二次創作  風邪気味のときに見た夢。前編。



がたんがたん がたんがたん・・・・


あれ・・・・。
自分は何で電車に乗っているのだろう。
確か、夏休み最終日だというのに風邪を引き、寝込んでいたはずじゃなかろうか・・・。
これは夢なのだろうか。夢だとしたらなんだかリアルな夢だ。髪の毛を抜いてみた。痛い。まさに現実そのままな痛さだ。
どこだよここは・・・。
周りを見回してみよう。どれどれ。間違い探しだ。
まず電車に乗っている。しかもいつも学校に行く時に使っている電車ではない。内装が違うし、窓から写る景色も見たことないものだ。
次。服装が違う。確か、自分は寝巻きで寝ていたはずだ。しかし今は学生服を着ている。しかも自分の通っている高校のではないものだ。
どこかにこの制服を指定している高校の名前は無いか。あった。なになに・・・。


茨城県立千年谷高校


制服の内ポケットの中に入っていた生徒証明書にそう書いてあった。しかも自分の写真が貼ってある。なんてこったい。そういえば。
千年谷高校ってどこかで聞いたことがあるなあ。どこで聞いたんだっけ。そうか。

この高校はパソコンのゲームの中に出てきた架空の高校だ。タイトルは・・・、「星のない空の下で」のようだったと思う。
まだちょっとしかプレイしてないけど、悲しいゲームだった。そんなことを覚えている。
そんな少し混乱状態の中。電車は駅に着いた。ここで降りるのだろうか。しかし、自分の深層心理などがここは降りる駅じゃない。
と、伝えている。まだ乗るらしい。
しばらくすると、二人の女子ペアが乗ってきた。片方の人はポニーテールが良く似合う人だ。もう一方の人は、髪が赤茶だ。
あれれ。あれ。彼女たちは・・・。


ゲームに出て来た人だ。ポニーテールの人は、楠木遙さん。赤髪の人は、遠野 有希さんだ。こっちに来るみたいだ。
そして。


「はろ〜。みなっち。」
「おはよう。南坂くん。」

俺に挨拶してきた。