チャリラリラ♪チャリラリラ♪チャリラリラッラッラーン♪チャリラリラ・・・・・・
み「こんにちは。神明みのりの3分間クッキングの時間がやってまいりました。
この番組はゲストに3分間で料理を作ってもらうことで成り立っています。
そして今日のゲストはこの方です!」
う「こんにちわ〜、宇奈月可奈でーす。」
み「料理の評価をするのはおなじみ緒方親子にお願いしています。」
筋「緒方父です。宇奈月さんはカレーが好きだそうですね。」
う「はいっ、毎日3食カレーでも平気なくらい、大好きですよ」
筋「私もカレーは大好きなのでね、今日の料理は期待していますよ。」
な「こんにちはー、緒方七穂です。私も宇奈月先輩のお料理は楽しみです。」
う「(ジュルリ)がんばるから応援してねっ七穂ちゃん」
な「ジュ、ジュルリ?は、はい。がんばってくださいね。」
み「さ、自己紹介も済ませたし料理を作ってもらおうと思うんだけど・・・、うなうなは何を作るの?」
う「うなうなでーす。ってなにその呼び方!?」
み「巷で広がってるみたいだよ?うなうなかわいいようなうな(ゴロゴロって。」
う「だ、誰っその呼び方広めたの!?」
み「まあ、そんなことはどうでもいいよね。」
う「良くない!」
み「えっと、やっぱりかにゃんはカレーを作るの?」
う「はい、かにゃんです。って・・・、もういいや。
うん、やっぱり私はカレーだね!」
み「じゃあ会話が進んじゃったせいでもう残り1分無いけど料理タイムスタートッ」
う「なぬっ?会話時間が換算されてるなんてそんなのありっ!?
1分でカレーを作れるわけないでしょうがーーーっ!」
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「こ、これは・・・」
目の前にあるカレーライスを前に私は絶句した。
この番組に出るようになって、下手な料理は散々食べさせられたのでちょっとしたことでは驚かなくなってきたはずなのに。
「お父さん、これって食べられるの?」
まずカレー、どう見てもインスタントカレーだ。しかも冷えたままの。これだけならば食べられないことはない。
問題はご飯・・・いや、米のほうだ。
「宇奈月さん聞きたいことがあるのですが・・・」
「はい、なんですか?」
宇奈月可奈は引きつった笑顔で、しかし健気にも答えてくれる。
「この米は、なぜ炊けていないのですか?」
「時間が無かったから米のまま出しちゃった。テヘッ☆」
プチッ
私の中で何かが切れる音が聞こえた。
鍛え上げられた肉体に膨大な力がこみ上げ、そして私の腕は私の意思を無視しテーブルの端を砕けるほどの力で掴み上げる!
「こ・・・、コココッ、こんな飯がっ!食えるかぁっ!!」
「うわぁっ、お父さんが切れたー」
「さて、神明みのりの3分間クッキング、オチがついたので終了です。来週のゲストは映画俳優としても有名な友人Aさんを予定しています。それではまた来週〜」
「って私にちゃんとしたカレーをつくらせてーっ!」
チャリラリラ♪チャリラリラ♪チャリラリラッラッラーン♪チャリラリラ・・・・・・